アメリカでは約約1,200万人が高血圧のために投薬を受けているそうです(日本では高血圧患者とされるのはなんと4300万人! by 日本高血圧学会)。
そもそも、“高血圧を定義する基準値”を変えれば“患者”数は変動しますし……・(参考)。
血圧を下げる薬には、咳、疲労、頭痛、めまい、下痢などの不快な副作用があり、理想的な対処法ではありません。
しかし、望ましくない副作用のある薬剤より効果的な方法があるかもしれません。
他にも、降圧剤の長期的な服用は認知症を誘発するとも言われていますね。
(このことは実際に私の身内に起こっていることなので実感があります)
それはヨーガです。
最近の研究によると、定期的なヨーガの練習は、高血圧を減らすための薬学的介入と同じくらい効果的です。
私たちは皆さんの人生をヨーガ行者として過ごすことについて話しているわけではありません。これらのメリットを享受するには、毎日15分の練習しか必要ありません。
実際には、毎日練習しなくてもよいのです。
血圧を下げるために15分の練習を週5日行うのは、人気のあるドラッグと同じくらいです!そんな簡単なことってありますか?
カナダのケンブリッジ心臓ケアセンターの支援を受けたこの研究では、1週間に5日間、リラクゼーション、深呼吸、ストレッチ、またはヨーガの練習を個人に割り当てました。
参加者は3ヶ月間練習を続け、参加者の血圧レベルを試験し、開始レベルと比較しました。驚くことではありませんが、漠然とリラックスする練習を与えられた人は、血圧の変化を経験しませんでした。ストレッチをした人は血圧が4.5%低下し、深呼吸した人は7.1%減少しました。しかし、定期的にヨーガを短時間練習していた人は、わずか3ヶ月で血圧が9.7%低下しました!」
もちろん、この試験は小規模で、60人のボランティアしか参加していませんでしたが、投薬が高血圧レベルの唯一の有効な解決策ではないことは確認されました。
ヨーガは簡単にアクセスでき、保険を必要とせず、自宅で無料のYouTube動画を利用してできます。そして、最も重要なのは、気分の改善、より積極的な態度、マインドフルネスの向上、自己イメージの健全化などの有益な副作用があることです。下痢も撃退!
ヨーガ入門
ヨーガの練習を始めることにおじけづくかもしれませんが、皆さんがしなければならないことは、皆さんの地元のヨーガスタジオに飛び込んで、始める方法についての情報を尋ねることだけです。または、自分の家で練習したりするのがより快適であれば、インターネットで初心者のビデオを見てください。
(以上、引用元:care2 healthy living)
……確かに、高血圧の症状が出るのはある程度それなりに年齢が高い人が多いでしょうから、それまでやってみようと思ってもいなかった「ヨーガを試してみて」と言われても、ちょっと尻込みしてしまう気持ちはよくわかります(ヨガをなんだかんだ20年以上続けている自分でさえも)。
簡単にできるヨーガとは
ヨーガと言えば、普通はしないような無理な形にカラダをねじったり曲げたりして、カラダが固い人にとってはとてもできそうにない、という先入観を持たれがち。
でもネ。それは違うんです。
そもそも、カラダの柔軟性というのは先天的な要素が強いのです。
だから、4〜5歳くらいの子どもでも、意外にカラダが固い子もいますし、一流のアスリートでも柔軟体操は苦手、みたいな人も案外多いらしい。
ヨーガのポーズにもいろいろありますが、難易度の幅が大きいです。ふだん運動なんて全くしない、という人でもそれほど無理なく始められるポーズもあります。
だから、高血圧と診断されてしまったけどヨガなんか思ってもみなかった、という人は、そのようななるべく簡単なポーズから始めてみることをおすすめします。
例えば……
要は、関節を動かす範囲はふだんの生活とそれほど大きく変わりませんが、体の中でも大きな筋肉(大腿や背中など)を使うポーズ、そしてバランス感覚を養うポーズです。
例えば、片足立ちなどは実際にやってみるとわかりますが、軸足の筋肉をはじめ、ほぼ全身の筋肉がバランスをとろうとして小刻みに働きます。
30秒〜1分と頑張ると、うっすらと汗ばんできます。
また、このバランスを取ろうと視線をどこか一点に集中させている状態は“瞑想”と言えるのです。
こういったポーズで体が温まってきたら、前屈や背中を反らせるポーズなど、簡単なものを加えていきます。
難易度の低いポーズだからといって、ヨーガとしての内容レベルが低いわけでは決してありません。
そこがヨーガの奥深いところでもあります。
どこまで丁寧に、細かく自分の体の中の感覚を観察できるかがヨーガの完成度を左右するのです。
ヨーガを始めるのはヨーガスタジオに通って先生に直に教わるのが最も確実で安全ですが、今はYouTubeに初心者向けの映像もたくさんありますから、それを参考にできそうなものから始めてみるのもアリです。
ポイントは、絶対に無理しないことと、必ず呼吸を合わせること。
毎日ゆったりと続けているうちに、、少しづつでも片足立ちの時間が伸びていったり、体が柔らかくなっていくのを実感できます。
そして、高かった血圧も徐々に下がっているのに気づくはずです。