ずいぶん前のことになるけども、ハワイ島でイルカに遊んでもらった話を書きました。
今、エネルギー・ヒーリングと呼ばれる類の技術を学んでいることもあり、この時の経験をリアルな体感として思い出そうとしています。
以下、再掲:
8年ほど前にハワイ島を1週間ほどかけて回りました。
その目的の一つが「ドルフィン・スウィミング」。
ケアラケクア湾というところにイルカの群れがやってくるとのことで、インストラクターに案内してもらい、シュノーケル、マスクとフィンで岸から数10メートルのところまで出ました。
インストラクター氏が言うには「イルカはいつもいるわけではないし、1度行っただけでは会えないこともあるのでそのつもりで」ということでしたが、その時は運良く数頭のイルカがいました。
人の方が多く、50~60人がイルカが泳ぎ回るのに合わせて、水面を右往左往していました。「イルカはフィンのバタ足でばしゃばしゃするのが嫌いなので、フィンは大きく静かに動かすように」と言われていましたが、みんな夢中なのでおかまいなしになっちゃうようです^^
ワタシはあまり動かず、浮き輪につかまって観察していました。
「大きな葉っぱを持っていくと面白いですよ」と言われていたので、海辺に生えていた木の葉っぱを拾って水中でヒラヒラさせていましたが、それを見つけた一頭がこちらの方にやって来ました。
ほとんど触れる距離まで顔を近づけてきて「なになに? 遊んでほしいかい?」とでも言っているような、なんとなくニコやかな表情に見えました。
彼(?)はすぐにキビスを返して10mほどの海底まで潜って行ったかと思うと、そこでターンして猛スピードでこちらに向かってきます。
うひゃ~~~~勘弁してちょ~~~と思った瞬間、ワタシが手に持っていた葉っぱを右側のヒレに引っ掛け、そのまま水面からジャ~~~~ンプ! & 空中で一回転~~~~!
w(゚o゚)w オオー!
目と鼻の先ですから、をっ魂消るような迫力です。しばし感動にウチ震えてをりました。
それだけではなく、他にもなかなかちょっと体験できないようなワザを見せてくれました。
イルカは超音波を出して、エコーロケーション(反響定位)というもので物体の距離を把握したり、魚などの食べ物を補えたりします。
7~8m下の方にいる2頭が、「カリカリ、カリコリ」という音を出していました。じっと見入っていると、今度は「カツ~ン、コツ~ン、コ~ン」といった、人間の頭くらいの大きさの石を打ち合わせているような音に変わり、それが音だけでなく力強い衝撃波としてこちらの全身をバシ~ン!と打って来て、これがマッサージと言っていいのか、滅茶気持ちいいのです。
「ドルフィン・スウィミング」は癒し効果があると言われますが、このことでもあるんだなと思いました。
超音波は物体の性質によって反射したり透過したりするので、エコーロケーションによって、イルカは人間の健康状態まで把握することもできるそうです。さらに、心の状態(オーラ?)までも見通すことができるらしく、体に障害のある人や心に傷を負っている人によく近づいてくるようです。
(ワタシは別に心に傷を負ってなかったですが^^;)
人間が聞き取れる音の周波数はおよそ20Hzから2万Hzまでと言われますが、エコーロケーションで発せられる音波は500~20万ヘルツ。つまり彼らは人間より高い波動領域を感得し、使いこなす能力を持っているわけですね。
彼らはその「超音波ビーム」をイカや小魚にバシーっと喰らわせて気絶させ、食べてしまうのですが、ワタシにその衝撃波を見せてくれた時は、獲物はいなかったので、捕食が目的ではなかったようです。
サービス精神が旺盛なのか、純粋に人間達にその能力を見せてくれていたのかもしれません。
間近で感じたイルカの印象は、海の中での圧倒的な知性の高さ、遊び好きのやんちゃ坊主、という感じ。
陸に上がってイントラ氏が言うには「初めて来てイルカに会えてラッキーでしたね。実はちょっと離れたところに2mくらいのサメも来てて、パニクると余計に危ないのでお客さんには言いませんでしたが……」とのこと(冷汗)。
イルカ達も牽制してくれてたのかもしれません。
有り難し。